遊園地2

「外よりも面白いの?」

「美しいのは、同じくらいね」


バシャバシャと、魚が元気に跳ねました。

「一番好きな魚はどれ?」

先生は聞きました。

鯨のページを開いて、ウサギは言いました。

「鯨」

「鯨は歌うんだよ。でもそれは歌じゃないみたいなんだ。まるで弾けるみたいなんだ」

「そして、その歌を聞くと懐かしいような気持ちになる」

「そう」
先生は言いました。

少し気持ちが動揺している事に気が付きました。
先生はこの弾けるような音にとても似ているものを知っていました。

夜はどんどん更けても、
ふたりは沢山遊んでいました。

「今度、いいものをあげる、その鯨に」
先生はうさぎに笑いかけました。

うさぎはよくわからないまま、頷きました。

先生はにじみ出るような切実な気持ちに、少しだけ悲しくなっていました。

<つづく>